CROSS TALK
#01
「関電不動産開発の不動産業界での影響力・優位性」「今後の事業展開・目標」「求める人物像・活躍のフィールド」について、人事部の3人が代表取締役社長の福本にインタビューしました。
日本が2050年のカーボンニュートラル実現を目指す中、当社は業界に先駆けてオール電化のマンションやオフィスビルを供給してきました。関西電力グループの一員として、電力関連のノウハウを活用しながら、エネルギー効率と環境配慮を軸とした不動産サービスを提供できることは、間違いなく当社の強みです。
今後は、建物の一次エネルギー消費量を一定水準以上削減するZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ゼブ:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が主流になるのでしょうか?
ええ。当社が2023年度以降に新規開発するすべての物件において、ZEH・ZEB※を標準仕様化し、高い省エネルギー性能を採用することで社会のエネルギー消費量の低減も追求しています。
厳しい省エネ基準を満たすには、多くの時間と手間、そしてコストがかかる、と聞きます。
そうですね。コストが上がれば、当然、それは販売価格や賃料に反映されます。しかし、地球温暖化による気候変動は都市の持続可能性を脅かし、自然災害のリスクも年々高まっています。そういった状況に歯止めをかける取り組みは非常に意義深いですし、不動産の資産価値向上にもつながるということを、お客さまにご理解いただく必要があると考えています。
地球環境問題は多くの就活生の方が関心を寄せるテーマです。それが当社の競争優位性につながっているのですね。
私たちは今、「不動産業界のゼロカーボンリーディングカンパニー」を目指し、さまざまな取り組みを行っています。当社が供給する住宅は原則オール電化を採用しています。その中でもたとえば大阪・中之島エリアで開発中のタワーマンション「シエリアタワー中之島」では、そのオール電化マンション全体でCO2フリー電気を一括受電し、マンション全体でのCO2排出量の実質ゼロを実現します。また、各マンションの敷地内に、その地域に古くから生息している樹木を植えるなど、生物多様性の保全にも努めています。やはり、エネルギー効率と環境配慮は両輪で考えていかなければならないでしょう。
「シエリアツリープロジェクト」もその一貫ですか?
ええ。当社が分譲するシエリアシリーズご契約1件につき、「Present Tree」を通じて1本の樹を寄付し、伐採跡地などの森林再生に貢献する、という活動ですね。これからも、当社に関わるすべての人が輝くことのできる多様なコミュニティであふれる社会を実現したい。そのように考えています。
今後の事業展開の方向性や目標、どのような会社を目指していくのか、についてお聞かせいただけますか。
先ほど述べたZEH・ZEBとあわせ、スマートエコタウンなど大規模開発も積極的に進めていきます。また、首都圏など大きな市場に挑戦しようと考えています。
2024年2月には「関電不動産渋谷ビル」が竣工しました。
そうですね。オフィスに働き方の多様性が求められる中、ステークホルダーとともに「らしさ」を追求し、そこで働く人の感性を豊かにする工夫を随所に施しました。リビングライクなラウンジ空間や、開放感たっぷりの屋上テラスなど、新たなオフィスのあり方を世の中に示せたのではないかと思います。
女性トイレが特徴的で、パウダーカウンターと独立したドレッシングルームが併設されていますよね。私も渋谷ビルで働いてみたいです。
首都圏だけではなく、人口増加に伴い経済成長を果たしている海外市場は常に注目しています。そういった国々では、住宅などの需要が増えていますし、グローバル展開を行うことで、経営リスクの分散にもつながりますから。
住宅やオフィスビル以外の分野はいかがですか?
国内では、近年需要が高まっているデータセンターの開発にも携わっています。サーバーやネットワーク機器を保管するデータセンターは大量の電気が必要になりますから、電力会社を親会社に持つ総合不動産デベロッパーとしては、親和性のある事業分野だと考えています。
時代のニーズに合わせたビジネスを幅広く手がけているのですね。
今後、関電不動産開発がさらなる成長を遂げるために、どんな人材に集まってほしいとお考えでしょうか?
チャレンジ精神旺盛な人、目標に向かってがむしゃらに取り組める人です。
2022年4月に改定された当社の行動指針3か条のひとつに「自由な発想で、果敢に挑戦しよう」がありますが、まさに福本社長がおっしゃる求める人物像に合致しますね。
経営理念と行動指針、そして若手を中心としたさまざまな部署のメンバーで構成するプロジェクトチームで開発したブランドステートメントは、我々が事業や業務を行う上での根幹となるものです。ぜひ、これらの考え方に共鳴する人に入社してきてほしいですね。また、目標は人それぞれでいいですし、途中で変わってもいいと思っています。
なるほど。当社にはジョブローテーション制度もあります。
その制度によって、ずっと同じ事業でキャリアを歩むのではなく、若手のうちに複数の事業や部署を経験してもらいます。実は、「やりたい仕事」と「向いている仕事」は必ずしも一致するとは限りません。いろんな仕事に挑戦し、自分に合う仕事を見つけてほしいですし、それを成長につなげてほしいです。
当社は総合不動産デベロッパーなので、仕事は多岐にわたります。
そうですね。さらに、経営企画や経理、人事、といった選択肢も。どんな仕事にも、それぞれおもしろさがありますよ。ちなみに私は、社会人になってからいろんな種類の仕事に携わってきましたが、「この仕事、おもしろくないな」と思ったことは一度もありません。ぜひ様々な仕事に挑戦して、自分自身の可能性を拡げてもらいたいです。
今当社で活躍している社員には、どんな特徴があるものでしょうか?
勉強熱心な人、行動力のある人ですね。そういう人が増えたらいいなと思います。
就活生の皆さんに向けて、学生時代にやっておいた方がいいことがもしあれば、教えてください。
私が大学生のときの話で恐縮ですが、友人2名と力を合わせ、所属していたライフル射撃部を体育会に昇格させました。必死に努力した経験、壁を乗り越えた経験は、社会人になった今も生かされています。自分が確実にできる範囲にとどまらず、できないかもしれないと思う分野にも勇気をもってトライしてほしいですね。
関電不動産開発の不動産業界での影響力・優位性について、福本社長はどのようにお考えですか?