ビル運用業務を担当し、テナントの窓口として契約管理や賃料交渉、設備のメンテナンス、さらには、物件の資産価値を高めるため、リーシング戦略や商品企画にも取組んでいます。
テナントのあらゆる相談窓口になるため、知識や経験が浅い自分だけでは解決できない相談も数多く受けます。その都度、関係会社や先輩社員へヒアリングを行い、テナントが求める答えを探します。しかし最後は、ヒアリングした内容を自分の言葉でテナントに説明する必要があるため、十分な理解ができていないと相手にも伝わりません。自分の言葉にするには一問一答ではなく、その背景や目的を理解することの積み重ねが必要である、と私は考えています。
答えが無いことが、この仕事の面白さだと思います。自分が「こうしたい!」と思う方法で自分なりの答えを探し、ときに失敗をすることで、さらに自分に合った方法や答えに辿り着けるところにやりがいを感じています。
最近担当している物件で、エントランスの改修工事を行うことになりました。今まで運用業務を行う中で、描いてきた理想を形にできる機会に期待すると同時に、いくつかの困難にも直面しています。今回の改修工事では、物件の顔となる外構部分も改修範囲に含まれ、物件の印象を大きく変える計画となりました。そのため、単なる意匠変更だけでなく、テナント満足度や街全体の活性化につながる+αの要素を付加していき、物件の魅力を高めていきたいという想いがあります。しかし、今はまだその想いをどのように企画に落とし込むかをイメージできず、想いを形にすることの難しさを痛感する日々です。
これまではテナント窓口業務が主であり、自分の想いを形にするよりも、テナントの想いを形にすることが中心でした。しかし、今度は自分の想いを実現する機会としてエントランス改修プロジェクトを成功させるべく、自分を鼓舞していきたいと思います。
入社以来、運用業務に従事してきましたが、今後は開発業務にも挑戦してみたいと思っています。特に関心があるのは、エネルギーマネジメントに特化した物件の開発です。関西電力グループの一員として、環境に配慮したオフィスビルや複合施設を提供し、社会に貢献できるサービスを創出したいです。そしてこれは、入社時から抱いていた「環境にやさしい街づくり」を実現するための第一歩にもなります。
運用業務の使命は、ビルを大切に育てることです。それに対し開発業務では、自分の手で生み出したビルを、世に送り出すことができます。その街で暮らす人々の記憶に残るビルを手がけることが、私の目標です。
開発業務は簡単ではなく、ときに厳しく評価されることもあるでしょう。しかし、プロジェクトの規模が大きいほど、成長の歩幅も大きくなり、私を理想の姿に近づけてくれると信じています。
私の好きな物件
JR京都駅から徒歩2分の好立地であることから、数多くのテナントに恵まれた大規模物件です。私が初めてプロパティマネジメント業務を担当した物件で、最も時間をかけて向き合った、思い入れのある物件です。