大規模複合開発プロジェクトの推進担当として、事業プランの検討や共同事業者との協議、地元行政機関との開発許認可等の申請にかかる協議を行っています。
まず事業プランの検討については、周辺の建物とのバランスや収益性を考慮しながら、その場所にふさわしい青写真を描く必要があります。また、大規模複合開発プロジェクトは、基本的に共同事業になることが多く、パートナーの考え方やスタイルを深く理解したうえでこちらの主張もしっかり通さなければなりません。それに加え、開発許認可等の申請手続きにあたっては、地元行政機関とも密に連携し、事業実施に対する理解を得る必要があります。
現在私は、アリーナ・ホテル・分譲マンション・商業施設などを含む大阪府吹田市のプロジェクト等、複数の大規模複合開発プロジェクトを担当しています。アリーナは関電不動産開発として初の試みであり、大変なことも多いですが、その分やりがいも大きく、プロジェクトの成功へ向け、日々奮闘しています。
開発部門に配属されてから日が浅く、担当プロジェクトも5~10年程度かかるものが多いので、正直なところ、自分の想いが反映されて形となった経験はまだありません。これまでの期間は、事業を行うための知識やノウハウの蓄積、また、目の前にある業務をこなすことで手一杯だった印象です。
最近になって、ようやく事業の進め方や業務に対する理解が深まり、自らが中心となって進める業務も増えてきました。自身の想いに考えを巡らせ、共同事業者に対して意見を発信し、議論する機会も増えています。
アリーナに関しては社内ナレッジが少ないため、海外のアリーナ視察にも行きました。アリーナをプロフィットセンター化するために、アリーナ内外においてどのような仕掛けづくりを行っているのか、ネーミングライツなどのスポンサーシップはどれほどの効果をもたらすのか。未知の世界に戸惑いつつも、情報を整理し、共同事業者と協業しながらプロジェクト実現へ向けて邁進することが自らに課せられた使命だと捉えています。
関電不動産開発が手がける大規模複合開発プロジェクトと、関西電力グループの多種多様なサービスを掛け合わせ、不動産のみならず、再生可能エネルギーの有効活用や地域コミュニティの形成、地域内外を結ぶ電動モビリティの整備など、さまざまな側面から魅力ある街づくりに貢献したいと考えています。
私は就職活動時、生まれ育った愛着のある関西で、街を新たに創造する、あるいは街を活性化させるような建物を創造する仕事がしたいと思い、関西を拠点とする総合不動産デベロッパーを志望していました。その中で関電不動産開発を選んだのは、働・住・商・泊など、あらゆるジャンルのアセットを取扱っているデベロッパーであり、関西電力グループの付加価値を提供しながら、街の価値向上に寄与できるからです。
街の利便性や魅力をさらに高めるため、今後も関西電力グループにおいて不動産事業を担う関電不動産開発だからこそできることを突き詰め、この基盤を最大限に活かしたプロジェクトを推進していきます。
私の好きな物件
兵庫県神戸市中央区の東遊園地南側にある、屋上にある電波塔が特徴的なデザインのビルです。日没から23時までの間はライトアップされ、日本三大夜景にも数えられる神戸の街並みの重要なピースを担っています。